有美堂文書

 沼倉たまきの先祖は、少なくとも5代にわたって登米郡米川村で医業を営んでおりました。有美堂はその屋号です。有美堂が所有する書籍、文書類を優美堂文書と呼んでいます。J時期的には、江戸時代初期から、明治時代初期にまで及んでいます。

 有美堂主人は、それぞれ江戸、長崎、京都、東京などに遊学し、当時の最先端の医療技術の修得に努めました。有美堂には、遊学に際して購入、あるいは筆写した医学書が残されています。特に、筆写本には蘭方医学書が多く含まれ、現在では原本が知られていませんので、江戸時代の蘭方医学史を研究するに際しては、貴重な史料といえます。医学書の他にも、一般教養書、漢籍、芸術論などの書籍があり、当時の社会生活の幅の広さがうかがえます。

 また、有美堂文書の中には、多くの雑文書が含まれており、江戸時代の社会生活を理解する上で貴重です。

 さらに、沼倉家の家には、40枚ほどの襖が残っていますが、その下張りには、多くの古い医学書や反古紙が使われていることが確認されています。ただ、上に描かれている襖絵も貴重なものなので、襖の解体には躊躇しています。

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